復縁したいけど動けないとき——冷却期間の意味と、巡りの考え方

連絡しようと思って、文章を書いて、消して。 また書いて、また消して。 そうしているうちに、時計だけが進んでいく。

復縁したい気持ちははっきりしているのに、なぜか手が動かない。 そういう夜を、いま過ごしていらっしゃるのかもしれません。

動けないのは、決心が足りないからではありません

復縁について調べていると、「冷却期間を置きましょう」という言葉によく出会います。 その通りにしているつもりでも、置いている本人にとっては、ただ何もできない時間が続いているだけに感じられます。

待つと決めたはずなのに、毎日そわそわしてしまう。 何もしていない自分が、どんどん取り残されていくように思えてくる。 そのうち「わたしが動かないから、このまま終わるのかもしれない」と焦りが出てくる。

この苦しさは、あなたの覚悟が足りないから起きているのではありません。 やるべきことがはっきりしている待ち時間と、何も決まっていない待ち時間とでは、心のすり減り方がまるで違うからです。いまのあなたが立っているのは、後者のほうです。

そして、動けないことにはもうひとつ理由があります。 動いたら答えが出てしまうからです。返事が来ないかもしれない、はっきり断られるかもしれない。その可能性がある限り、送らないでいるあいだは、まだ何も終わっていない。 指が止まるのは、そういう自分を守る働きでもあります。臆病だからではありません。

鑑定師としての見立て

宿命鑑定では、人にはそれぞれ生まれ持った気質の型があり、そこに運気の巡りが重なっていくと考えます。 わたしが学んできた帝王学陰陽五行の見方では、その巡りには外に向かって開いていく時期と、内側にこもって整える時期があります。どちらかが良くてどちらかが悪い、というものではありません。畑にたとえるなら、実をつける季節と、土を休ませて次の種を待つ季節のようなものです。

冷却期間というものを、わたしはこの後者の季節として見ることが多いです。

土を休ませている最中に、無理に何かを植えても根づきにくい。 それと同じで、内にこもる巡りにいるときは、外へ働きかけたことがそのまま形になりにくいことがあります。うまくいかないのは、あなたのやり方が下手だからではなく、季節がまだ来ていないだけ、と見ることもできます。

そしてもうひとつ。この時期に起こりやすいのが、心の揺れです。

宿命鑑定には、心が不安定になりやすい巡りという考え方があります。 その時期には、普段の自分ならしない動き方をしてしまいます。急に現状を変えたくなる。引っ越したくなる、仕事を辞めたくなる、大きな買い物をしたくなる。そして、白黒をはっきりさせたくなる。

夜中に長い文章を送りたくなったり、「もう一度会って、はっきりさせたい」と急に思い立ったりしているとしたら、それは相手への気持ちが強まったというより、あなた自身が揺れやすい巡りの中にいるサインかもしれません。

そして、忘れられがちなことをひとつ。 巡りは、あなたにも相手にも、それぞれ別々に流れています。同じ日を過ごしていても、二人が同じ季節にいるとは限りません。

こちらが動きたくてたまらない時期に、相手は内にこもっている。逆に、こちらが落ち着いた頃に、向こうが人恋しくなっている。 そういうずれは、珍しいことではありません。連絡が返ってこないことを、気持ちが完全に切れた証拠として受け取るのが早すぎるかもしれないと申し上げるのは、こういう理由からです。

そういう時期に大きな決断をするのは、少しだけ先に延ばすほうが穏やかにおさまることが多いです。 かわりに、この季節に向いていることもあります。学ぶこと、誰かのために手を動かすこと、ご先祖やこれまで支えてくれた人を思うこと、そして体を整えること。地味に見えますが、この時期の土づくりは、次の季節にちゃんと効いてきます。

占いは、相手の心を言い当てる道具ではなく、いま自分がどのあたりに立っているのかを確かめるためのものだと、わたしは考えています。同じ生まれの人でも、環境や生き方によって歩む道は変わります。当たり外れではなく、いまはそういう季節の中にいるのかもしれない、と少し引いた場所から眺めてみてください。

今夜のうちにできる、小さな一歩

待つことを「何もしない時間」から「整える時間」に置き換えるための、小さなことをいくつか置いておきます。ひとつだけ選んでいただければ十分です。

  • 下書きに残しているメッセージを、いったん消す。書いた文章はノートに写しておいて、送るかどうかの判断は明日以降の自分に渡します
  • 相手のことではなく、自分のことをひとつ紙に書く。この数か月で、自分が変わったところ、変わっていないところ。どちらも責めずにただ書き出します
  • 体を先に整える。湯船につかる、早めに横になる、白湯を飲む。心が揺れているときは、心より先に体のほうが答えてくれます
  • 何か学びごとを、5分だけやってみる。内にこもる季節に、いちばん相性がいい過ごし方です

どれもできない日があってかまいません。 今夜は何もしないと決めることも、待つ力の使い方のひとつです。

おわりに

止まっているように見える時間にも、進んでいるものはあります。 土のなかで根が伸びているとき、地上からは何も見えないのと同じです。

いまは、答えを出す夜ではありません。 どうぞ、あたたかくしてお休みください。

もし気持ちの落ち込みが長く続いていたり、眠れない日が重なっているようでしたら、専門の相談窓口も頼ってくださいね。ひとりで抱えるには重すぎることも、この世にはあります。

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