夫と話が通じないと感じたら——宿命の型が違うだけかもしれません

ちゃんと話したはずなのに、伝わっていない。 こちらは気持ちを聞いてほしかっただけなのに、解決策を返されて終わってしまう。 そんなやりとりが積み重なって、最近は話すこと自体が億劫になってきた。

そういう疲れ方をしている方が、ここにたどり着いてくださったのかもしれません。

通じないことより、通じないことを積み重ねた時間がつらい

一度や二度なら、まだ笑って流せます。 きついのは、同じすれ違いを何年も繰り返して、そのたびに少しずつ諦めてきた時間のほうです。

言っても分かってもらえないから、言わなくなる。 言わなくなると、通じ合っていないことにも慣れてくる。 そして、慣れてしまった自分に気づいたときに、いちばん寂しくなる。

こういうとき、多くの方が自分を責めます。 わたしの伝え方が悪いのかもしれない、求めすぎているのかもしれない、と。

けれど、伝え方の問題だけでこれほど長く続くことは、あまりありません。 そもそも言葉の受け取り方が違う二人が、同じやり方で話し続けている。そのことのほうが、原因として大きい場合が多いのです。

鑑定師としての見立て

宿命鑑定では、生年月日から、その人が生まれ持った気質の型を見ていきます。 わたしが学んできた帝王学陰陽五行の見方では、人の宿命を三つの柱で捉えます。日柱はその人自身の心にあたる部分で、いちばん大きな割合を占めます。月柱は家系から受け継いだ流れや社会に出たときの面、年柱は仕事や友人との関わりに出やすい面です。

ここで大事なのは、ご家庭で向き合っている相手が見せているのは、主に日柱——つまり、その人の素の心の部分だということです。 外では饒舌な人が家では黙ってしまう。仕事では気が回るのに家のことは気づかない。そういう食い違いは、外向きの面と素の心の面が別々に備わっていると考えると、ずいぶん自然に見えてきます。

そしてもうひとつ。宿命の型によって、相手に求めるものが違います。

宿命鑑定では、仕事相手や友人に対して求める人物像、上司や親に対して求める人物像、部下や子どもに対して求める人物像、そしてパートナーに対して求める人物像を、それぞれ別のものとして見ていきます。型が違えば、求める中身も変わります。

たとえば、パートナーに対して、一緒に言葉を交わしながら気持ちを確かめていきたい型の人がいます。話すこと自体が愛情のやりとりなので、黙られると心細くなる。 一方で、パートナーには落ち着いた場所であってほしい型の人もいます。この型の人にとっては、そばで静かに過ごせることが安心の形なので、言葉数は必ずしも必要ではない。

この二人が一緒にいると、片方は「話してくれない」と感じ、もう片方は「そんなに話さなくても分かっているのに」と思う。 どちらも相手を大切にしているのに、大切にする作法が違うだけ、ということが起こります。

もうひとつ、月柱の話も添えておきます。 ここには、家系から受け継いだ流れが出ると考えます。育った家で当たり前だったやり方は、本人にとってはあまりに自然すぎて、選んでいる意識すらありません。

黙って耐えるのが誠実だとされる家で育った人。言いたいことは全部その場で出す家で育った人。困りごとを家族に持ち込まない家で育った人。 その二人が一つの家庭をつくれば、話し合いの作法そのものが噛み合わないのは、むしろ当たり前のことです。どちらの家のやり方が正しいという話ではなく、この家ではどうするかを、二人で新しく決めていく余地がある、ということだと思っています。

ですから、話が通じないと感じるとき、そこに悪意があるとは限りません。 返してもらえないのは、あなたを軽く見ているからではなく、その人の型では言葉が愛情の主役になっていないから、と見ることもできます。もちろん、これがすべての説明になるわけではありません。ただ、悪意を疑う前に置いてみる補助線としては、けっこう役に立ちます。

同じ生まれの人でも、環境や生き方によって歩む道は変わります。ですから型は決めつけの道具ではありません。当たり外れではなく、こういう資質が備わっていたんだな、という眺め方をしていただけたらと思います。

今日からできる、小さな一歩

相手を変えようとするのではなく、伝わり方の道を一本増やす、という発想でお試しください。

  • 話しはじめに、目的を先に言う。今日は解決してほしいのではなく聞いてほしい、と最初に置くだけで、返ってくる言葉が変わることがあります
  • 大事な話は、向かい合わずに横に並んで。正面から向き合うと身構えてしまう型の人がいます。運転中や、並んで歩いているときのほうが言葉が出やすいこともあります
  • 言葉以外の受け取り方を、ひとつ数えてみる。ゴミを出す、車の給油をしておく。それがその人なりの言い方かもしれません。認めるかどうかは別として、数えるだけはしてみてください
  • 返事を待つ時間を、少しだけ長くとる。すぐ答えない型の人は、黙っているあいだに考えていることがあります

すべてやる必要はありません。ひとつ試して、何も変わらなくても、それはあなたの落ち度ではありません。

おわりに

長く一緒にいるほど、通じないことは静かに積もっていきます。 ただ、通じていないことと、大切に思われていないことは、必ずしも同じではありません。

今日のところは、答えを出さなくて大丈夫です。 おつかれさまでした。どうぞゆっくりお休みください。

もし気持ちがつらい状態が長く続いていたり、安全に関わる不安があるようでしたら、専門の相談窓口も頼ってくださいね。相談することは、家庭を壊すことではありません。

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